セラピーやカウンセリングを受ける人は弱いのか

けっこうたくさんのひとが

セラピーやカウンセリングを受けるひとは
「弱くて、なさけなくて、問題があるひと」
だと誤解しています。

なので
私のところに
セラピーやカウンセリングを受けに来るひとが
「こんなところに自分が来るなんて」とか
「こんなものを受けなくてはいけない日が来るなんて」
と言うのを聞くこともけっこうあります。

でも私は
そうやってセラピーやカウンセリングを受けに来る人は
とても勇敢な人だと思っています。

自分だけではどうしようもないという
自分の限界をわかって
他のひと(特に私のような専門家)に
助けを求めることができたことが
まず「偉い!」と思います。

そして
セラピーやカウンセリングは
自分に向かい合っていく作業なので
それをやろうとし始めたことも
「偉い!」と思います。

なので
私はいつも
心から患者さんやクライアントさんのことを
「偉い!」と思っています。

そして
患者さん、クライアントさんたちが
ときにくじけそうになりながらも
じっくり時間をかけて変わっていくのを見ると
さらにまた
「偉い!すごい!」と思うのです。

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限界を知っているから助けを求める

今まで
たくさんのひとと
大人ってなんだろう?
子供とどこが違うのだろう?
と話してきました。

大人であることの大事な要素のひとつに
「自分の限界を知っていること」
があると思います。

それには
まず
「限界はあってもいい」
「限界があっても当たり前」
という認識がとても大事だと思います。

限界を受け入れると
「だれかに助けを求めること」
ができるので
変わっていく一歩を踏み出していけます。

子どもは
自分ひとりで抱え込もうとします。

これは
じっさいの子どももそうですし
インナーチャイルドもその傾向を持っています。

だから
子どもには大人が必要なのです。

大人が見ていてあげること
大人が気がついてあげること
そして
大人がその子に対して必要なサポートをすること。

そうすることで
子どもは安心できます。

その安心感を力に
世界に向かっていくことでできます。

インナーチャイルドも同じです。

ひとりで抱えこむ傾向を持つインナーチャイルドは
大人の自分に気がついてもらうこと
必要なサポートを受けることで
安心していきます。

それは
そのひと自身の安心になり
より安心して
だれかに助けを求められるようになったりします。

そして
助けを求めることで
もっと安心になっていけるのです。

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やっと今だから流せる涙

前世療法や
インナーチャイルドワークのセッションでは

ほとんどのひとが
涙を流します。

ときには
大号泣されます。

なぜなら
前世や子どもの時に
感じきれなかった未消化な感情を
いまの自分が受け止めることで
やっと解放できるからです。

このプロセスの中で
いちばん重要なことは
「いまの自分が受け止める」ということです。

いまの自分は
あのときの自分とは違います。

まず
あのときの自分は
さまざまなできごとを体験している
真っ只中にいたため
安心して自分の感情を感じることは難しかったのです。

前世では
あの時代、あの環境、あの国、あの状況、あの立場、あの関係性の真っ只中で
生きていくことに必死だったり
感情を受け止めることなく人生を終えてしまったりしていて
転生を繰り返しても
今もなお
そのひとの心の深いところに
そのときの感情が残っているのです。

子供の頃
あのときの子供の自分では
その感情がなにか把握しきれていなかったかもしれません。
また
その状況で生き延びていくことに必死で
感情を感じきれなかったかもしれません。
そして今もなお
そのひとの心の深いところに
そのときの感情が残ったままになっているのです。

でも
今の自分は
もうあのときの感情を受け止めるだけの
力を持っているのです。

今の時代なら大丈夫です。

今は大人なので大丈夫です。

ときには勇気が必要な場合もあります。

でももう
今の自分で
あのときの感情を受け止めてあげて
あのときのことを
過去という引き出しに大切にしまいませんか。

そうすることは
今の自分には
もうそれができる力があることの
確認になります。

その力は
あなたのものなのです。

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