かならず窓は開いている

部屋に迷い込んだ虫
ハチや蝶々やトンボが
出たいけど出れない
どこから出られるのかわからない
ウロウロバタバタもがいた後
ふっと開いてる窓を見つけ
広い外へ向かって飛んでいくのを見ると
いつも

悩んで苦しくて
どうしていいかわからなくて
あきらめそうになったりした後
ふっと
そういうことかと気づき
変わっていくひとたちを思う。

どこかの窓は開いてる。
かならず開いてる窓はある。

止まっていると
見つからないんだよね。

もがいて
迷って
探そうとすれば
見つかるんだよね。

今日も何匹も
迷い込んでは
出て行った。

うちは
たいてい窓は開けっ放しだからね。
入ってくるし
出て行く。

ひとの心の窓も
きっと開けっ放しなんだと思う。
出て行こうとしたら
いつでも出て行ける。

出て行く?

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不安や恐れとの付き合い方(その3)

この間
患者さんから
この不安定な社会の中で
子供が不安を感じている
それに大人の自分はどう寄り添ってあげたらいいのでしょうか
と質問されました。

同じように悩んでいる方は
多いのではないでしょうか。

私の意見としては
子供の不安に寄り添う前に
まずは大人の自分の中で感じている不安に寄り添ってあげた方がいいと思います。

 

不安や恐れは
あまりよくない感情として捉えている人も多く
ない方がいいもの、
どうにかすると
あってはいけないものとして捉えがちです。

でも
不安や恐れは
ひとの感情として
とても大事なものです。

不安や恐れは
自分自身を安全で安心な状態に保ちたいという
いわば自己防衛本能の反応なので
とても大事なものなのです。

今、新型ウイルスに対しては
自分が感染しているかどうかわからない
誰が感染しているかどうかわからない
この先ワクチンがいつ開発されるかわからない
この先生活がどう変わるかわからない
このわからないことだらけの状況で
不安や恐れを感じるのは
とても自然なことなのです。

 

しかし
不安や恐れがよくないもの
あってはいけないものと捉えていると
不安なのに
「大丈夫」と思おうとしてしまいがちです。

でもそれは
本当の大丈夫ではないので
また
不安や恐れは出てきます。

 

今とてもいいチャンスなので
不安や恐れの存在を認めてみませんか。
不安や恐れを認めても
全然大丈夫ですよ。

 

だって
実際にあるものなので
認めても大丈夫!
全然大丈夫ですよ。

 

大人の自分が
そうやって自分の不安や恐れを抱きとめてあげると
子供の不安や恐れも抱きとめてあげられます。

 

子供は
大人に抱きとめられることで安心します。

不安でも大丈夫。

怖くても大丈夫になります。

大人のあなたも
子供の頃にそうやって
大人の誰かに抱きとめてもらいたかったんじゃないかな。

 

不安でも
大丈夫。

 

怖くても
大丈夫。

そのままのあなたで
大丈夫。

 

そうやって自分のことを
抱きとめてみませんか。

今それを実現できるチャンスですよ。

抱きとめてみませんか。

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不安や恐れとの付き合い方(その2)

この機会に
不安や恐れに向かい合う練習をしましょうとお伝えしました。

しかしここで問題です!

 

向かい合う気持ちは持っているけど
向かい合うのはなかなか難しいことです。
向かい合おうとすると
訳わからなくなってしまうという事態になりがちです。

 

なぜかというと
向かい合う自分自身がしっかりしていなくて
不安や恐れに飲み込まれていってしまうからです。

 

不安や恐れは
インナーチャイルドの叫びです。

そして
そこに向かい合うのは
大人の自分です。

大人の自分がしっかりしていないと
インナーチャイルドに飲み込まれて
大人の自分を見失っていってしまうのです。

なので
向かい合う前に
大人の自分の力を確認しておく必要があります。
向かい合える力を持っているかどうか、です。

 

そういう話になると
たいていみなさん
まだ無理そう。。。
力を持っているかどうかわからないとおっしゃいます。

 

そりゃ力って目に見えないから
わかりづらいですよね。

 

だから
「まだ持っていない」ということにしてしまってもいいのです。

だって
まだ持っていなかったら
その力を育てればいいからです。

 

どう育てるかっていうと
「楽しいことをする」のです。

 

大人は自分で自分の面倒を見ることができます。
だから混乱している自分を落ち着かせることもできるし
その力を持っています。

それは自分を楽しませること、
喜ばせることにもつながっていきます。

 

楽しいことをしていると
ああ、こんな自分いいな、とちょっと思えたりします。

それは自分を満足させることにつながり
それが自分でできること
そんな自分を認められること
それが大人としての自分の力になっていきます。

「力になっていく」というよりは
「力を確認していく」
こんなこと当たり前だと思っていたけど
実は「力だったんだと確認していく」感じです。

 

あなたにとって
「楽しいこと」ってなんですか。

それは「趣味」とか大それたことでなくてもいいのです。

小さいことであればあるほど
簡単にできるので
自分を満足させられる機会は増えていきます。

 

そうやって少しずつ
大人の力を育てていくのです。

もちろん
他にも大人の力を育てるやり方はあります。

でもこのやり方は
一番簡単なので
まずやってみてね、とお伝えすることが多いです。

 

大人の力がついたら
不安だ!怖い!と言うインナーチャイルドに向かい合います。

大人の自分を見失わなかったら
ただ寄り添うだけで大丈夫です。
子供も自分で落ち着いていく力を持っています。

 

それを信頼して
ただ寄り添えばいいです。

そうしたら
必ず落ち着いてきます。

大人の自分は
そうやって寄り添える自分の力を感じることができます。

子供の自分は
その感情を感じ切ることで
それができる自分の力を感じることができます。

そのどちらも
その人自身の力なのです。

 

そうやって
不安や恐れといった感情に向かい合った人たちは
みんなとてもパワフルになります。

 

もちろん
私のところに最初に来たときとは
全く違います。
全く変わります。

これで自分の人生を
自分で進んでいける。
自分で創っていける。
やっと人生を自分のものとして取り戻していきます。

もう誰かや何かに振り回される「被害者」じゃないのです。

 

みんなそんな力を持っているのですよ。
これを読んでいるあなたの中にもあるはずです。

 

社会の変化やさまざまな出来事や誰かに
ただ振り回されるだけじゃなく
そろそろ自分自身に向かい合っていきませんか。

 

世の中にはたくさんのやり方があります。
このやり方が全ての人にベストとは思いません。

でもこうした可能性もあります。
何かの助けになったらいいなと思います。

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