かならず窓は開いている

部屋に迷い込んだ虫
ハチや蝶々やトンボが
出たいけど出れない
どこから出られるのかわからない
ウロウロバタバタもがいた後
ふっと開いてる窓を見つけ
広い外へ向かって飛んでいくのを見ると
いつも

悩んで苦しくて
どうしていいかわからなくて
あきらめそうになったりした後
ふっと
そういうことかと気づき
変わっていくひとたちを思う。

どこかの窓は開いてる。
かならず開いてる窓はある。

止まっていると
見つからないんだよね。

もがいて
迷って
探そうとすれば
見つかるんだよね。

今日も何匹も
迷い込んでは
出て行った。

うちは
たいてい窓は開けっ放しだからね。
入ってくるし
出て行く。

ひとの心の窓も
きっと開けっ放しなんだと思う。
出て行こうとしたら
いつでも出て行ける。

出て行く?

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セラピストを目指す人へ(その2)

(昨日からのつづき)

苦しみを乗り越えた人は、
苦しみは乗り越えられることを知っているので、
苦しんでいる人と一緒にいることができ、
「乗り越えられるよ」と励ますことができます。

苦しみを抱えている人は、
苦しんでいる人と一緒に苦しんでしまいます。

二人で苦しみますが、
それを乗り越える自信がないので
苦しみを解き放つ道筋を見つけることは困難です。

あるいは、自分が苦しんでいることを苦しんでいる人に悟られないようにするために、
苦しみに直面せずに誤魔化そうとします。

結果、苦しみを避けて通り、苦しみは解放されずに残り続けます。
苦しみを自覚していない人は、
苦しんでいる人に直面して初めて、
自分も苦しいことに気がつき圧倒されます。
そして、苦しんでいる人と二人で苦しみの中に放り出され路頭に迷います。

 

セラピストとして、
どれが一番望ましいのか、答えはもうお分かりでしょう。
苦しい人に寄り添うために、
自分を理解し、自分の苦しみを解き放つことも、
人間関係のシステムやからくりを理解し技術を得ることと同様に、
セラピストには大切です。

一緒に学びませんか?

クライアントとともにいて、
クライアントを支えることができるセラピストになるために。

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セラピストを目指す人へ(その1)

セラピストを目指す人へ

セラピストを目指す人は「誰かの役に立ちたい」「苦しんでいる人を助けたい」と思っている人です。

なぜ役に立ちたいと思うのか?

それは、人の苦しみが理解でき、
苦しみから解き放たれれば心が軽くなりより幸せになれるとわかるからです。

ではなぜそれがわかるのか?

それはセラピストを目指す人自身が苦しみを知っており、
解き放たれ幸せになることを求めているからです。

セラピストを目指す人は、
自覚していても自覚していなくても、
苦しみを知っている人です。
苦しみも、
苦しみから解放される喜びも、想像できる人です。

さて、苦しみを知っている人が、苦しさを持つ人に手を差し伸べたときに一体どんなことが起きるでしょうか。

(明日へつづく)

 

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