セラピストに必要なもの

セラピストにいちばん必要なものは
センタリングとグラウンディングです。
どんな状況の中でも
自分を見失わず
振り回されず
自分自身であり続けること、
それがいちばん大事です。
そうすることが
クライアントにとっての
いちばんのサポートになります。
そんなセラピストが寄り添ってくれることで
クライアントは安心して
また自由に
自分自身に向かい合うことができます。
前世やインナーチャイルドに向かい合うということは
けっこうハードなことだったりします。
それでも、というクライアントに
敬意を持ちながら
全力でサポートするのが
このセラピーのセラピストの役割になります。
だから
セラピストは地に足をしっかり着けながら
自分の中心を保っていなければいけません。
でも
セラピストも人間なんで
そんな風になれるまで
けっこう大変です。
だから私たちセラピストはまず
自分自身に向かい合う必要があります。
そして
グラウンディングとセンタリングができるように整えていくのです。
それが
このセラピスト養成コースです。
講師たちは
そんなセラピストになってしまっているので(笑)
コロナ禍でも
ブレません。
緊急事態宣言が全国のあちこちで出ている中
先日プロフェッショナルコースの講義がありました。
このコースが始まる時
この社会情勢の中
どう学びを進めていけるか考えた結果
基本的に講義はオンラインで行うことにしました。
それに加え
今回は前世療法のデモもオンラインで配信することにしました。
デモをオンラインで配信するなんて初めてのことです。
講師の私たちは
配信するのも初めてな上
自分たちも見たことがないことでした。
実際のワークのどこまで伝わるのかが
いちばん不安でした。
ワークの中でセラピストは
クライアントの小さな変化をずっと追っています。
小さな体の動き
筋肉の緊張の変化
まぶたの動き
また全体のエネルギーの変化も大事です。
そんな微細な変化や状態が
どこまでオンラインで伝わるか?
そこで考えたのが
チャット機能を使って補足するということでした。
ワークを進めていくのと同時に
解説が入るというわけです!
これは本当によかったと思います。
終わってからの受講生の方達の反応もよかったですし
そんなデモ、私も見てみたかった!
ワークの後のフィードバックで解説をされるよりも
ライブで解説を聞けるなんて
ものすごくわかりやすいと思うんです。
すごくいい学びになるに違いないと思うんです。
こんな可能性を見つけたのも
コロナ禍という予期せぬ出来事があったおかげでした。
予期せぬ出来事は新しい可能性をもたらします。
これまでもセラピーの中で
どれだけ予期せぬ出来事に出会ったきたか。。。
その度に私の可能性が広がってきました。
それが本当に楽しいですし
また次へ活かすことができる力になってきました。
これからもどんな予期せぬ出来事が起こるかわかりません。
こうやってくると
どんなことが起こっても大丈夫だなと
だんだん思えるようになってきました。
もちろんいざとなった時は
ドキドキして不安にもなります。
でも
センタリングとグラウンディングを保っていると
どこか大きなものへの信頼を感じることができます。
そうしたら
ふと新しい道が開けているのに気がついたりします。
それは
それまでは気がつかなかった道だったりします。
おもしろいものですね。
受講生の方たちもまたこれから
自分の中のセンタリングとグラウンディングを見つけていくプロセスを進んでいきます。
講師の私としては
一緒にこの楽しさと喜びを共有できる仲間が増えていくのが楽しみです。
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基礎コースが終了しました

久しぶりの投稿になります。

このところ通常のセラピー等の仕事に加え、
このセラピスト養成コース一期生の基礎コースの終了に向けて忙しくしてました。

去年10月始まった基礎コースは
初日に台風直撃というハプニングから始まりました。
その後新型コロナウイルスの影響を受け
4月の講義は中止とし
本当なら8月に終わるはずの全プログラムを
この10月に延期して終了となったのです。

セラピストとしていつも
思い通りにいかないことが当たり前なセラピーの中
どんな場合でも
センタリングとアンカリングで
自分自身を保ちながら
どんなクライアントさんにも寄り添い応え続けられるよう
ここまでやってきました。

そうやって鍛えられてきたことが
ここで発揮できたので
ここまで私を鍛えてくれたクライアントさんたちに
本当に感謝です。

私たちは思い通りにならないことが
たくさんあります。

思い通りにならないとき
どう思い通りにするか考えたり動いたりします。

でもそれでも
思い通りにならないことはあります。

そのときどうするか?

思い通りにならない現実を
受け入れることが大事になります。
でもそれはとても難しいことです。

なぜならそれは
私たちは思い通りにできないという「無力」を受け入れることになるからです。

「無力」って嫌ですからね。
受け入れ難いんですね。

でも思い通りにならないという「無力」を受け入れ
その現実を受け入れると
新しい可能性が広がっていきます。

それは
思い通りにしたいと思って
そこに固執し執着していたときには見えなかった
新しい可能性、新しい突破口みたいなものです。

今回のコースの中
コロナ禍の影響で
遠方からの受講生が来れない現実もできました。
でもそのおかげで
講義をオンラインで配信するという
今まで想定していなかった可能性が広がったりしました。

ひとを相手にするのがセラピストの仕事ですし、
ましてや前世や子供時代のこと
魂のこと
そのひとが何にどう気付いていくのか
どうにかすると全く予想できないところに踏み込んでいくのが
このセラピーです。

そうしたとき
私たちセラピストが
どうコントロールを手放していくか
どんなひとのどんな反応にも寄り添えることができるのかが
とても大事になります。

それは簡単なことではありません。

そのためにも
セラピストはずっと
自分自身に寄り添い続け
自分のことをわかろうとし続けなければいけないと考えています。

そのための基礎コースです。

セラピストになる、という目指す先のためにも
まずは自分に向かい合うこと。

一年をかけて
たっぷりやってきました。

そして
12月からプロフェッショナルコースが始まります。

プロフェッショナル コースでは
このセラピーの知識、技術、実践を学んでいきます。

その中でまたさらに
自分と向かい合う必要が出てくるでしょう。

基礎コースでみなさんは
自分と向かい合う基礎がしっかりできたので
安心して次に進んでいけるはずです。

そうして
ひとの心のとてもナイーブで深いところに寄り添えるセラピストになってもらいたい。

クライアントさんたちは
勇気を出して
大きな決意とともに
セラピーを受けに来ます。

その思いに応えられるセラピストになってもらいたい、
そう思ってます。

次のプロフェッショナルコースが楽しみです。

写真は
基礎コースの修了証です。

 

蓮の花がデザインされています。

 

蓮は
ぐちゃぐちゃの泥の中から
天に向かって伸びた先に
美しい花を咲かせます。
その下にはしっかりとした根があります。

このセラピーを象徴しているようです。

 

本当に
ひとは素晴らしい。

 

そこを目の当たりにできるのが
セラピストという仕事です。

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「三角形のドラマ」とコロナウイルス

2月9日(日)セラピスト養成コース基礎コースの第3回目講義がありました。

この日のテーマは
「三角形のドラマ」でした。

 

三角形のドラマは
1960年代にスティーブ・カープマンによって体系付けられた人間関係のモデルです。

これは
あらゆる文化、民族、宗教に存在し、
家族内、友人関係、職場での人間関係など
どこでも起こりうる人間関係のパターンです。

三角形という名のとおり
このドラマは三つの役割で成り立っています。

「迫害者」
「犠牲者」
「救済者」です。

「迫害者」がいるところには「犠牲者」がいます。
(「被害者」とも言いますね)
そしてこの関係に「救済者」が関わってきます。

これは
よく見ると本当にどこにでもあることで

誰もが
いつでも
「迫害者」にも
「犠牲者」にも
「救済者」にもなっていきます。

このドラマの中に入ると
とにかく苦しくなる!

どんな人でも苦しくなる。

苦しい!つらい!
と感じたら
必ずと言っていいくらい
このドラマに入っています。

その相手はいつも
「ひと」とは限りません。

今の社会の中でいうと
「コロナウイルス」。

その「犠牲者」になっているひとは
とても多いんじゃないかと思います。

「犠牲者」は
自分は不幸であり
いつもそんな役回りばかりをさせられているという意識です。

いわゆる「被害者意識」です。

実は
この三角形のドラマ
人と人との人間関係のドラマとして捉えるよりも
「意識状態」として捉える方が大事です。

特にこの
前世療法やインナーチャイルドワークは
意識のためのセラピーなので

人間関係は
自分自身の意識の中の
自分対自分の関係性の投影だと捉えているし

その自分の意識状態を変えれば
反応も変わるので
起こっている事実が変わらなくても
その人にとっての世界は
まったく変わります。

だから
「犠牲者」の意識であり続けるなら
どんなに恵まれていて幸せな状態でも
不幸を感じるし
不安や恐れを感じてしまいます。

「犠牲者」の意識は
自分には何もできないという無力感が
とても強い。

何もできないのは
あの人のせいだ!
あれのせいだ!
と自分以外の何かのせいにして

自分で何かをしようとしないし
誰かが何かしてくれるのをずっと待っています。

何かできることを探そうともしない。

そんなものあるはずないと思っているからね。

そして
無力感を感じる。

苦しいよね。
苦しい。

コロナ、怖いよね。
怖い。

だからマスクする。
手を洗う。

そしてニュースを見る。
もっと怖くなる。

どうしようどうしよう。

でも

本当に怖いものって
何ですか。

ひとにとって
「怖い」とか「不安」とかの感情は
とても大事なものです。

これがなかったら
私たちは無防備で
ここまで生きてこれなかったでしょう。

「怖い」や「不安」といった感情は
私たちに危機感を持たせ
体や心の健康や安定を守ろうとしてきた
健全な本能のひとつです。

でも
「怖い」「不安」はネガティブな感情なので
なるべくない方がいいという
間違った考え方の中で

本当の「怖い」「不安」が何か
わからなくなってしまったひとは多いと思います。

多い、というよりは
みんなそうじゃないかと思います。

「怖い」という気持ちに対して「怖い」と感じる
「不安」に対して「不安」になる
といった感じで
本当の気持ちが何重もの気持ちに覆いかぶされて
わからなくなってしまっている。

今回のような
得体の知れないものに対して
「怖い」「不安」と感じるのは
自然なことです。

その「怖い」「不安」は
向かい合うものに対して
適切なものであったら

今度は向かい合っていく「覚悟」になっていきます。

「覚悟」をすると
自分の力を取り戻せます。

そうなったら
「怖い」「不安」といった感情に飲み込まれるのではなく
反対に
その感情エネルギーを強さに変えていけます。

そうやって変わった人たちを
今までたくさん見てきました。

「犠牲者」から脱出するには
本当の気持ちを見つけることです。

本当の「怖い」「不安」を感じられたら
もうどんなものの犠牲にならない自分
どんなもの、どんなひとのせいにもしない自分
どんなものにも振り回されない自分
どんなひとの顔色も見ない自分
そんな自分を見つけることができます。

本当に怖いものは
なんですか。

今回のコロナウイルスは
私たちに本当の気持ちを見つけ出して
どんなものの「犠牲者」にもならない自分で生きていける
チャンスじゃないかと思っています。

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