セラピストを目指す人へ(その2)
(昨日からのつづき)
苦しみを乗り越えた人は、
苦しみは乗り越えられることを知っているので、
苦しんでいる人と一緒にいることができ、
「乗り越えられるよ」と励ますことができます。
苦しみを抱えている人は、
苦しんでいる人と一緒に苦しんでしまいます。
二人で苦しみますが、
それを乗り越える自信がないので
苦しみを解き放つ道筋を見つけることは困難です。
あるいは、自分が苦しんでいることを苦しんでいる人に悟られないようにするために、
苦しみに直面せずに誤魔化そうとします。
結果、苦しみを避けて通り、苦しみは解放されずに残り続けます。
苦しみを自覚していない人は、
苦しんでいる人に直面して初めて、
自分も苦しいことに気がつき圧倒されます。
そして、苦しんでいる人と二人で苦しみの中に放り出され路頭に迷います。
セラピストとして、
どれが一番望ましいのか、答えはもうお分かりでしょう。
苦しい人に寄り添うために、
自分を理解し、自分の苦しみを解き放つことも、
人間関係のシステムやからくりを理解し技術を得ることと同様に、
セラピストには大切です。
一緒に学びませんか?
クライアントとともにいて、
クライアントを支えることができるセラピストになるために。